あまりにも素敵過ぎたvibes circus。今回はレポどころではなかったので、本当に感想というか覚書です。
メモぐらいの勢い。
しかも一日目と二日目の記憶が交じり合っているかもしれません。ご容赦を。
Ju-kenさんもブログに書いてらしたけど、今回初日は内面を探るような深いライブ、二日目は外にはじけでたライブという印象でした。
どちらも甲乙つけがたい!
私の聞き方も一日目は踊るというより、音に酔うような。二日目は記憶がすっとぶくらい踊りまくる。
そんな対照的な二日間でした。
同じ曲を同じメンバーで演奏しているのに、これはどうしたことなのか。
ライブの魅力も再確認でした。
しかし、今回のライブは着席でなくて本当に良かったです!
座ってたら拷問ですよ。
デジとアコースティックの融合のような新境地を見せてくれたライブ。「踊ってネ」の遠藤さんのメッセージ通り、皆さん気持ちよさそうに踊りながら聞いていたのが印象的でした。
初日の遠藤さんのお衣装は…冬?
気温が軽く25度な夏日なのに。彼の衣装は暑そうでした。
これははずせない!の白タンクトップにジャラジャラと飾りのついたお洒落な黒いジャケット。
そして首にグルグル巻きにした星条旗モチーフのストール…というかマフラー。見た目がマフラー。
でもお帽子もかぶっていたので、いったいどこのウェスタンかと最初思いましたよ。
珍しくいつものペンダントの上に金のジャラジャラ大きめのネックレスして、左手首にもジャラジャラしたブレスレット。
…ついにゴールドが似合うダンディなオヤジにおなりあそばしましたか。よきかな、よきかな♪
二日目は打って変わってシンプルにジーンズに物販のTシャツ。
両日共に髪の毛お団子(…終了時にはほつれて尻尾になってたけど)でした。
うーーん、どんな格好しても男前さん。
セットリストは先の記事参照ですが、お懐かしの名曲たちが聞けたのも今回の楽しみでした。
なんせのっけからPODをかましてくれるんですもの。
打ち込みの音に重ねるようにして(本当にアンプラグドと通常ライブの垣根がなくなってゆく…)ずいぶんと前向きなアレンジになったPOD。歌いだし聞いても一瞬曲名出てきませんでしたよ。
でもまさにここから数曲はvibes circus。デジタル音と生音と声が濃密に絡まっていくんです。
真っ赤な照明の中で歌われる、こちらもかなりお久しぶりなモンスター。
ひょっとしてはじめて聞くかもなやぶれかぶれ。遠藤さんも久しぶりすぎるのか初日は譜面を凝視(笑)。
そしてようやくおなじみのナンバーTHE GATE CRASHER。これは踊りやすい♪
沸き起こる拍手の中「ギター、大西!」となぜか大西さんだけ紹介。
そしてここから初日と二日目とちょっとセットリスト変更。
初日は蜘蛛と星→SQUABBLE→サエズリ。
二日目はサエズリ→蜘蛛と星→SQUABBLE。
スローテンポではじまった蜘蛛と星はちょっとジャジーな雰囲気だけどサビで一気にテンポアップ。その流れが気持ちいい。
アンプラグドに限らないけどライブの醍醐味はアレンジの違いによる曲の魅力の再発見にあると思う。
インディビでの最速蜘蛛と星も好きですが、こうした聞かせる蜘蛛と星も味が有っていいですね。
そしてまさかアンプラグドでやるとは!なサエズリ。
PUT YOUR HANDS UP IN THE AIRって言ってたけど、さすがにアコでそれは無理かと;
歌い方とかもう普通のライブと一緒ではなかったでしょうか。言葉を空に押し出す強さ。
そして今回一番感銘を受けたシーンは初日のサエズリの時でした。
下手側をにらみ、椅子の上で背筋をすっくと伸ばした遠藤さん。
…強い鳥の翼を見た気がしました。まっすぐに羽ばたく迷いない鳥の姿。なにより美しくきらめいて見えました。
初日は「大丈夫?声とおってるかな?」と気にしたのち反逆に。…遠藤さん譜面めくり忘れたのか一生懸命ページくってます(笑)はらはらというか可愛いというか。ほんとにもう。
ギターを抱えてまたもや初めて聞く?なHIGH NOONに。
「血を流せばいいさ」なんて言葉とかメロディーとかちょっと退廃的な感じだけど祝福を感じるのは、高揚を感じるのは、まさに歌い手の力だと思う。
そしてギターを抱えたまま何の曲かわからないイントロに。遠藤さんが口を開く。
…アポリアです。一瞬涙ぐみそうになる。本当にこの曲に私は弱いみたい。アポリア、と聞こえた瞬間に体が震えるんですよね。
ギターをおいてのSWEET DREAMS FOREVERはちょっと高音部がきつそうな印象。でも歌いきるだけの力があるから安心して聞いていられます。
再びギターを抱えて、遠い朝。初日は遠藤さんミスっちゃいました。
「晴れた日曜日には青い空の向こうで」を「晴れた日曜日には歌いながら…の向こうで」と。
さすがにこれには遠藤さんも苦笑い。もーう、その顔が可愛いじゃないか。
しかし譜面台があってなお間違えるとは。。。恐るべし。遠藤遼一。
そして石垣島ではまさかのリスタートをしたつむぎ。もちろん今回は問題なく歌いきってくれたわけですが。
しかし歌唱法を聞いているとつくづくその時々の声に一番マッチする曲を作っていたんだなぁと実感しますです。
目を閉じ顔を上げ気持ちよさそうにパパパンと歌う遠藤さんを見ていたらなんだか幸せな気分になりました。
そんなつむぎの後にこうくるか~!!な炎天。いつものリズムではないので、しばらく何の曲か考えてしまいました。
BY THE PEOPLEは石垣では立って踊りたかった一曲。素直に気持ちいいです。同じアレンジかな?
そしてここからは踊るというより聞き込む曲の連続です。
百花繚乱にアンプラグドでは初の日々歌。サビのメロはどれが正しいのでしょうか…?
ラストも近いと感じさせるパープル。これも石垣バージョンかな?
そして本編最後はあっと驚きのホリスティック。
二日目はもう終わり?のブーイングにタトゥーを示して「ファーストからだよ!」との曲紹介。
重なり合う大爆音に負けないで歌いきる遠藤さんはたくましい。
アンコールは再びギターを手にとってシャララ。
いつのまにこんなに前向きな曲に変化したんだろうなぁ。
曲本編が終わった後が本日の一番の見せ場。ベースから始まって楽器すべてが音をかなで出す。
ミラーボールも回りだし、見るものを異空間に誘う。だんだんと激しく。頭を振りながら。足を踏み鳴らした振動が伝わるほどに。
サーカスの指揮者は音を操っていきます。溢れる音の渦。流れる空間。
嗚呼、vibes circusってこのことだったんだ。…すごく心にストンと落ちました。
本当に普段のライブと正統派(あえて言っちゃう)アンプラグドをつなぐような新しいライブでした。
「アンプラグドだとおとなしくなっちゃう」「普段のライブじゃもっと声出してるんじゃないの?」いやいやいや。
アンプラグドなのに、みんな激しく踊り狂ってましたよ。声出してましたよ。
遠藤さんをはじめとするメンバーさんが座ってなければアンプラグドだなんて思わなかったもしれません。
うん。立っちゃっても良かったですよ。
それくらい熱いライブでしたもの。
両日共にお空には半月。気持ち良いくらい熱く透き通った2日間でした